2023年度 JICA中小企業・SDGs ビジネス支援事業 ニーズ確認調査に採択されました
報道でご覧になった方もいると思いますが、当社は独立行政法人国際協力機構東北センター(JICA東北)と連携し、アフリカ地域におけるSDGsビジネス展開に向けた「ニーズ確認調査」を行うことになりました。
案件名:「アフリカ地域 電気も水源もない場所で空気から飲料水を作る製水装置ニーズ確認調査」
なぜ、アフリカで水?
当社としては、今後会社が発展していくには海外展開が必須で、社員には積極的に海外経験を積んでもらいたいと考えていました。
そんな中、空気中に含まれる水分から飲料水を作り出す機械(以下空気製水機という)があることを知りました。これは熱交換器によって空気中の水分を強制的に結露させ、できた水をろ過・除菌してきれいな飲料水をつくる装置です。
当社が持つ電気工事技術や土木工事技術があればこの機械の販売・施工で海外展開ができるのではないかと考えました。
この機械を海外展開することによってSDGsの目標達成に貢献できる可能性があります。SDGsの目標6に「安全な水とトイレを世界中に」があります。特にアフリカには安全な水へのアクセスが難しいところが多く、女性や子どもが水汲みのために労働しているという問題があります。空気製水機があればこの問題を解決できるのではないかと考えました。
しかし、アフリカには送電網が整っていない場所もあり、こうした場所では空気製水機を動かすことはできません。当社で施工実績のある太陽光発電と組み合わせればこうした場所でも使用できるようになります。
ニーズ確認調査
ビジネスになるかどうか、まずは現地調査が必要です。そこで、JICAから助言や経費支出支援が得られる「ニーズ確認調査」事業に応募し、採択されました。
アフリカの電気も水源もない場所に空気製水機を設置し、太陽光で発電した電気で動かす。結果として、子どもたちは水汲み労働から解放され、学校に通えるようになる。また、住民の健康を改善し、不衛生な水が原因で命を落としている乳幼児を救う。そんな貢献ができるか調査する予定です。
調査は社長を筆頭に、環境事業本部が中心となり、今年5月から12月まで 8か月間、国内および現地で行う計画です。メーカーや金融機関の協力も得て、社内外から総勢8名がこの調査に従事します。なお、渡航先は今後決定します。